傾聴ボランティア

刑務所など様々な施設に慰問にお邪魔しましたが、慰問は普通のライブやコンサートより難しいなぁ~って感じます。まず第1に、多くの老人福祉施設で遭遇しますが、重度な施設ほど、皆さんの反応がないので、何を話したらいいのか?どんなテンションで盛り上げたらいいのか?どんな事をしたり、またどんな曲を歌えば喜んでいただけるのか?正直毎回悩みますね。でも一つ言えることは同じ施設に回数を重ねてお邪魔することが大切ですね!初回はほとんど無反応だった方々が、数回訪れるうちに、徐々に笑ったり、体を揺らしたり、一緒に歌ってくれるなど、ドンドン反応が変わってくるのを感じます。中には「あんたが来てくれるのを楽しみにしていたんだよ!」などと声を掛けてくれる方まで現れて、本当に嬉しい気持ちになります。これからも多くの機会に恵まれることでしょう。音楽療法までとはいきませんが、日々の経験から、少しでも皆さんに喜んでいただけるような活動ができたら…と願っています。

さて、あさかちゃんのコメントにもありましたが、110番に相談電話をかけるという話題。近所の方々と、益々疎遠になってきている現代社会だからこそ、子ども達もお年寄りも、周りに誰も相談相手がおらず、寂しいと感じている人も少なくないのではないでしょうか?今、全国に広がりつつある「傾聴ボランティア」の動き。これは特別な訓練を受けて、独居のお年寄りなどの「話し相手になることだけを目的にしたボランティア」のこと。話し相手が欲しいのは、子どもだけではなく、お年寄りも同じなんですよね!昔、私の実家の周辺には、お節介なオバちゃんやオジちゃんがいて、私がどこかの異性なんぞに、車で送ってもらおうものなら、、さぁ!たいへん!次の日には必ず祖母から「○○さんから“お宅のお孫さんはそろそろ結婚するのか?”って聞かれた!」等ととクギを刺されます[E:sweat01]当時若かった私は、イチイチ近所の事にまで首を突っ込む、そんなご近所さんに辟易としていたのは言うまでもありませんが、今となっては、そんなご近所関係が大切だったのかも…と。お年寄りも子どももそうして干渉しあう事によって、家族のように、或いは家族以上に支えあい、励ましあう貴重な機会だったのだと思います。貴方は祖父母やご両親の話をちゃんと聞いてあげていますか?「傾聴ボランティア」など必要のない世界が本当は一番なんですけどね!nokoyokoi

PhotoP.S.この写真は私が1~2歳の頃(奥のチビが私。可愛い?足太っ!)保育園に通う前の私は、こうして毎日、有松・鳴海“絞り”の内職をする祖母や近所のオバちゃん、その子どもたちと過ごすことが多かったですね!しかもゴザの上ですね!小さいけど、とっても温かいコミュニティ。こんな風景は今では何処にも見られなくなりました。この写真は私が結婚する時に、お向かいのお兄ちゃんが記念テレカ(テレカも今になっては懐かしい)にして送ってくれたものです。