常識を知らないモンスター達Part②

Photo_2 昨日はモンスター教師や児童のお話をしましたが、今日はモンスターオジサマについて。数年前、私は親戚一同で松本から富山に向かう「立山黒部アルペンルート」の通り抜け&上高地を散策するバスツアーに参加しました。早朝にバスは名古屋駅から一路松本へ。そしていよいよ立山へ。「通り抜け」はどこかの目的地へ行くことが趣旨ではないので、扇沢からトローリーバスやケーブルカー、ロープウェイを乗り継ぎ、途中、雄大な黒部ダムの景色を楽しんだり、立山の室堂では昼食も兼ねて、高原の散策(といっても標高が高いので、少し歩いただけで、息が切れるのですが)を楽しむというものでした。そんなバスツアーに参加したのは、うち以外に数組。その中にいたのが初老のご夫婦でした。「通り抜け」は想像以上に強行軍で、足腰の弱いお年寄りには少し辛いツアーだったかもしれません。夜、宿に辿り着く頃には我々もクタクタになっていました。そこにモンスターオジサンが登場したんです。我々が到着した宿はどうやらいつもはスキー客専用のペンションという名の民宿。館内を歩けば、床はドタピシ!音がするし、部屋もテレビと食堂風のテーブルがあるだけの質素なものでした。「ツアーとしては安くないのに…残念!でも通り抜けに掛かる料金やお弁当代も含まれているから、宿までは仕方ないかもよ!」と話しながら、夕飯に向かうと、食堂でその初老のご主人がツアコンを捕まえて「私は今までこんなに質素なホテルに宿泊したことなんてない!部屋を替えろ!私が会社の役員をしていた時は、○○ホテルとか豪華な所しか泊まったことないんだから!」と大声で息巻いていました。ツアコンさんは必死の形相で「もう今夜この宿は満室で私の部屋と交代していただくくらいしかできなくて…」などと青ざめながら、謝っていました。我々はあまり事の顛末まで詮索するつもりはなかったので、早々に部屋に引き揚げました。次の朝、バスは上高地へ。バスが動き出してまもなく、ご夫婦が座っている後部座席からフワフワ煙が…。モンスターオジサンはやってくれました。禁煙バスの中でプカプカ、こっそりタバコを吸い始めたのです。それに気が付いた旦那がついにプチッ!「マナーは守れよ!小さい子どももいるんだから。」と切れてしまったのです。まぁ、その後は何とか一触即発の危機は回避し、ツアコンになだめられたオジサマも大人しくはなったのですが…[E:sweat02]またある日、百金で出くわした中小企業の社長風のオジサマは、自分が数日前にその店で購入した数冊の領収書を握り締めてやってきて「形式が違ったから返品したいんだけど」と大声でまくしたててします。店長らしき青年はレシートも持参せず!やってきたそのオジサマに「レシートがなければこの店で購入されたのか分かりませんので」と断る姿勢!その時、オジサマはモンスターに変身したんです…。
現役時代、重役を経験した団塊世代のリタイヤ組が最近ヤバイ!です。中には役職から解き放たれて、自由奔放にされている方もいらっしゃいますが、人間、過去の栄光に縛られてはいけません。例えどんなに偉い人(なれるかも分かりませんが[E:sweat01])になっても、驕り高ぶること無かれ!可愛い、愛されるおばあちゃんになりたいと切に願う私なのでした。nokoyokoi