皆既日食

今月22日の皆既日食カウンドダウンに向けて、いよいよ報道も加熱してきましたね。
実は私…数年前からこの皆既日食について特別番組を作ろうと呼びかけてきた一人です。

そもそも何故、この皆既日食に注目してきたか?この話は万博まで遡ってしまいます。
当時市民パビリオンでディレクター補として勤務していた私が出会ったのが、名大の名誉教授・富田武農学博士でした。
彼はライフワークでこれまでの研究の足跡を作詞という形で参加し、様々なCDを制作されてきたのですが、たまたま彼のプロジェクトの担当になったことをキッカケに、以後、10枚近くのCDを共に制作することになりました。

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その中のCDの1つが『十島丸/吐火羅(トカラ)牛狩唄』です。お世辞にも歌い込んでない作品なので、音源をアップするのは止めておきま~す[E:sad]

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『十島丸』とは、今回皆既日食で話題になっているトカラ列島を航路で結んでいるフェリーのことです。
またトカラ列島の一つ、口之島には昔から野生牛を追う習慣があるらしく、それをテーマにした曲が『吐火羅(トカラ)牛狩唄』です。富田先生は40年以上も前から、こうした島々に住む牛などの生態を研究してきた第一人者です。
このCDを作成して、まもなく報道されたのが「皆既日食」についての話題でした。ある日「こんな記事が新聞に掲載されたから見ておきなさい!ご当地の歌を歌っているわけだから、あなたも勉強しておきなさい!」という電話がかかってきました。
記事を見ると、この「皆既日食」が最も長い時間楽しめるトカラ列島の悪石島では、もともと1件しか民宿もなく、十島丸も週に2便しか運航していないフェリーだから、皆既日食のカウントダウンに向けて、押し寄せる“日食ハンター”対策に2年以上も前から、20名ほどしかいない十島村役場の職員の半分以上がこの皆既日食プロジェクトに奔走しているという記事でした。この奔走振りを是非番組に出来たらと、当時、即、取材に行きましょう!と番組制作会社に企画書を提出したのですが、「スポンサーをどうつけるかが問題だから、無理だね!」と言われ、断念[E:sweat01]是非、地元に詳しい富田先生の解説付きで、地元の大自然と共に番組が制作できたら、良かったのに~[E:sweat02]結局今回の『皆既日食』には何の関わりもなく、7月22日の当日を迎えそうです[E:coldsweats01]46年振りに国内で観察される皆既日食!あなたはどこで見られますか?nokoyokoi