自粛の意味を考える

自粛の意味を考える
『あれ?』
夕方になり、子ども達をお稽古事に送ろうと車を走らせると、ヒルズウォークが何だかいつもより暗い?
どうやら震災を受けて、看板の電気を消して、節電ということらしい^^;
更に街を走ると、マックもすき屋も吉野家もリンガーハットの看板もみんな点灯していない。
なるほど〜。 そういう事なのね。
周波数が違う為、我々が節電をしても、即、東日本の役に立てるわけではないけれど、日本中で『気持ち』だけでも伝えよう!
そんな気持ちの表れなのでしょう。 素晴らしい。
ところで、3/27に、計画から数十年の歳月を経て、やっと徳重まで開通する地下鉄。
開通初日、終駅となる徳重では、名古屋市の交通局の企画で、開通を祝して、ヒルズウォーク、及び緑区役所の分所が入っているユメリアでは、お笑いやシンフォニー楽団等、様々な方々を招いて、賑やかにイベントを開催する予定でした。
私も子ども達とボランティアで、ユメリアで振る舞われるはずだった野立(お抹茶と御菓子を提供)のお手伝いをする予定でした。
ところが今日になって、『自粛』するとの連絡が入りました(>_<) ※どこまで自粛なのかは不明です。あしからず。
交通局が主催という事もあり、東日本の状況を考えれば、そんな祝賀ムードに浸っている場合でないのも理解が出来ます。
ヒルズウォークのイベントスペースに、これまでド〜ンと飾られていた『ななめ45°』さんのイベント案内看板も、今日は寂しげに壁の隅ッコに追いやられていました^^;
それって、何か違うような?
昼間、テレビでは、仕事がなくなった外国人モデルさんが、帰郷するという成田空港でのインタビュー映像がOAされていました。
やはり何か違うような。
計画停電が実行されている東日本では、ある意味『自粛』は仕方ないのかもしれません。
『自粛』は表向きには美談だし、イベント等を開催して、後でとやかく中傷されるよりは、無難だし、簡単でしょう。
でも日本全国で『自粛』することは、本当にベストの選択なのでしょうか?
ただでさえ、不景気の風が吹きまくるこの日本。 日々、削られる広告宣伝費。 淘汰される制作会社。
主催者はそのイベントに、一体どれたけの人が関わっているのか、考えなかったのかな?と。
もしかすると、このイベントを機に再起をかける会社だってあったかもしれません。
こんな時だからこそ、経済の流通を妨げるような事態は避けた方がいいのでは?とふと思いました。
日本中で『自粛』したら、日本の活気だけではなく、経済をも駄目にするのでは?と。
葉加瀬太郎さんが、今日、ロンドンの街頭でチャリティーコンサートを開いて、集まった募金を赤十字を通して、東日本に寄付をしたのだそう。
正解は『自粛』ではなく、葉加瀬さんの如く、積極的に『義援金の寄付』を集める事では?
これ以上、日本中で『自粛』の波が広がりませんように。 イベントは予定通り開催して、その代わりに会場で『募金』を集めて下さい。
明日の日本の為に。
さて今夜、長女は15年間習い続けたピアノ教室にピリオドを打ちました。
受験に向かう為に自ら強いた背水の陣です。
長女も被災者の方々にとっても、新しい一歩を踏み出す時ですね。
来年の今頃、日本中の人々が笑顔で満開の桜を見る事が出来ますように願いながら。