レクイエム(鎮魂歌)

「きっと若いころには書けなかった人生の深みを感じる素敵な詩になってるんでしょうね」…そうそう!と言いたいところですが、新曲は、くま様の予想を裏切り?…実はレクイエムです[E:sweat01]勿論私ではなくメガトンのバンマス、唯見くんが作詞作曲した曲です。ある意味くま様の予想通り「人生の深みを感じる」曲になってますよ!では新曲『Dear』の歌詞です[E:heart04]→アップしたら唯見くんに怒られるかな?(笑)[E:sweat01]

『Dear』
桜前線が町を横切る頃
君の面影がまた蘇る
もう新しい暮らしにも慣れたころかな?
僕らは今日もこの街で変わらず暮らしてるよ

侭(まま)ならない運命に突然の旅立ちさ
季節はずれの通り雨は君の仕業かな?
覗いた晴れ間のその清(すが)しさにそんな気がした

風が吹き荒れて花びらを運び去ってく
君が住む町に吹く風はいつも穏やかかな

侭ならない運命に突然の旅立ちさ
季節はずれの通り雨は君の涙かな?
大地を叩くその激しさにそんな気がした

桜前線が町を横切ってく
君があの雲の隙間から手を振るような気がする
僕らは今年もこの町でまたひとつ歳をとったよ

…この曲は一昨年、享年44歳という若さで、交通事故という突然のままならない運命にその一生を終えた友人に送った歌です。実は亡くなったのはメガトンパンチョスの元ドラマーの奥様です。また彼女自身も、メガトンのメンバーが学生時代から仲良く、そしてバンド仲間でもあった女性です。桜前線が日本中を駆け巡る、ゴールデンウィークも近い4月中旬、彼女は3人の男の子を残し、帰ってくることはありませんでした。先日、げんきの郷でのイベントが桜の前でのステージということもあり、バンマスが急ぎ作ったものですが、披露は間に合いませんでしたが、心の中でずっと温めていた曲…それがこの曲です。

何故わざわざこんなことを先にブログに書くのか?
それは、ただでさえ、涙もろい私が、もしライブでこんな経緯(いきさつ)を話せば、きっと(絶対に!)泣いて歌えなくなるに違いないからです[E:coldsweats01]大体、練習している今でさえ、泣けて歌えないくらいですから…[E:crying]

バンマスと私と旦那の3人でお葬式に伺った日、会場では式が始まる寸前に突然の雷雨に襲われました。それは傘をさしていてもびしょぬれになる程の通り雨でした。山梨県の高原の中の葬儀場は、雨が上がると本当に清々しく晴れ上がったのを思い出します。

この曲は、見方を変えれば、この時期、岐路を向かえ、新しい未来に旅立っていくたくさんの方々に送る応援歌でもあります。『Dear』の初披露は4月3日の『ゆめや』です。本当にいい曲で、もしかすると泣けて歌えないのかもしれませんが、是非、生歌を聴きに来てくださいませ。親愛なる皆様へ。そして親愛なるヤスダマリコさんにこの歌を贈りますnokoyokoi