ボイトレ考

さてさて、昨日は初めての方の出張個人レッスンへ。

とってもお上手な方なのですが、ボーカルのプロと名乗るには、あともう一皮の脱皮が必要って感じf^_^;

ならプロとアマの違いはどこにあるのか?
いろいろ考えてみました、

一番、顕著に差が出るのは、『高音』の歌いこなし。

歌い出しも途中も問題ないのに、いざ大サビの高音になると歌い切れず、急にひ弱になったり、素人っぽい歌い方になってしまうのを、よく耳にします。

でも実はそれを攻略するのは意外に難しいんですよねf^_^;

徐々に音量を保ったまま、1音ずつ高音を開発していく必要があるからです。

そして何よりも、本番に都合よく急に実力以上の高音は出ないのですから(笑)、日々練習していくのは勿論ですが、自信を持って出せるようになるまで、曲によっては時にキーを下げて披露する必要もあると思います。

まずは完璧に歌える曲を実力に合ったキーで、歌う。
それが歌い手と名乗る以上、最小限のマナーかと思います。

そして、次に多いのが、歌う曲によって歌唱力が著しく異なってしまう人。

これも意外に多いように思います。

話は脱線しますが、実は私、カラオケはとっても苦手です。
何故かというと、飲んだノリや雰囲気で歌った事もない歌を歌わなければならない場合もあるからf^_^;

出来れば『カラオケ』と言えど、完璧に歌えない曲は歌いたくないんです。

意表を突いたものを歌った挙句に、聴いた人に『このくらいの実力か』と思われたくない、というのが正直な気持ちです。

とにもかくにも、まずは自分の得手不得手を理解する事が大切だと思います。

歌いたい曲よりも、歌える曲を選ぶ。
それが大切かと思います。

そして何よりも人前で歌う事。
平常心で歌えない方は尚更です。

不思議な事に、誰も人前で歌う事で、グッと実力がアップします。
これは経験した人だけが感じる事が出来ること。

勇気を持って皆さんも是非、人前で歌って、自信を付けましょう。

……昨日はレッスンをしながら、何故か、そんな事を考えてしまいました。

それでもレッスンしていくうちに、生徒さんがドンドン変わっていくと本当に嬉しいものです。

レッスン方法は生徒さんの個性の数だけ異なりますが、これからも1人1人オーダーメイドの個人レッスンを心掛けたいと思っています。

さてさて。