中部テレビ大賞報告

080905_145601_2昨日は愛知芸術文化センター、12Fアートスペースにて、『第12回 日本放送作家協会・中部テレビ大賞』の表彰式を開催しました。この賞は放送作家の存在、地位向上を目指して、協会の中部支部が主催しているイベントで、愛知、岐阜、三重、静岡、福井、富山、石川にある27局のテレビ局が制作した優れたテレビ番組の中から優秀な作品をセレクトし、表彰するというものです。
今回、受賞した作品は以下です。
【大賞】NHK静岡放送局制作:
証言記録 兵士たちの戦争「中国大陸打通 苦しみの行軍1500キロ~静岡県・歩兵第34連隊~」タイトル長いでしょ(笑)
【本部賞】中部日本放送制作:
「スペシャルドラマ ガラスの牙」
【優秀賞】静岡放送制作:
SBSスペシャル 百分の一のしあわせ~障害のある息子とともに生きて~
【村越賞】北日本放送制作
KNBふるさとスペシャル「なぜ犯人にされた・・・・・」~検証 えん罪事件記録~

大賞に輝いた作品:第2次世界大戦終盤、米軍の前に敗北を重ねていた日本軍が、南方との陸上交通路を確保するべく広大な中国大陸縦断を目指した陸軍史上最大の作戦。それが「大陸打通」です。参謀本部でも中止論が出るほど、無謀だったその作戦には、かねてより勝戦をあげていた静岡第34連隊の兵士たちが見込まれ、先陣部隊として送られました。しかしその作戦たるや、たいへんお粗末!弾薬はもちろん、水や食料も支給されず、兵士たちは喉の渇きに耐え切れず、道端の溜まり水や田んぼなどの水を飲み、中国人の村を襲撃し、食料を確保しながら、歩き続けるというものでした。足の裏全体がマメで腫れあがり、やがて4,000人以上いた34連隊の兵士たちは、赤痢やコレラに倒れ、そして苦しみに耐え切れず自殺する者さえ出し、終戦までに、2,000人になっていたそうです。この番組はそんな生き残った兵士たちの証言で綴られていきます。「病気で命を落とした仲間の家族に、現地の土を持ち帰ったって仕方がない。骨を届けるために腕を切り落とし、火で焼いて届けた」…等々。今は平和が当たり前の日本。でもこれは、作り話ではなく、ほんの63年前、実際起こった話。この番組を通して、そんな事実から目をそらさず、「平和」の意義、意味について、一人でも多くの人々にもう一度、考える機会となることを願って…。これを制作したのは当時の兵士と同世代の若干26歳の宮脇壮行さん。これからも素晴らしい番組制作に携わって欲しいと思います。

また表彰式には、東京から『太陽にほえろ』やNHK連続テレビ小説『わかば』、また『はみだし刑事情熱系』の脚本家として知られる尾西兼一氏が講演に駆けつけてくれました(写真上記)。また「逃亡者おりん」や「暴れん坊将軍」の脚本、また時代小説家としても活躍されている井川公彦氏にもお越しくださいまして、表彰式に花を添えていただきました。

080905_170701授賞式後、場所を10Fのレストラン、ウルフギャング・パックに移し、賑やかにパーティを開催。私は音響、映像担当&歌手として仕事をさせていただきましたよ!写真に写っているのはうちの機材で~す。階段を数十段上ったロフト会場に運ぶのは、重すぎて足がつったよ~[E:sweat01]司会は私と同じく協会に入会したての三輪のり子さんです。様々なイベントのMC(司会者)としても活躍されている方です。

080905_180101レストラン、ウルフギャング・パックのロフトから見た情景です。右にテレビ塔、真ん中は錦三の町と名駅のツインタワー、左にはサンシャインビルの観覧車、真下にはオアシス21の円盤型の水盤が一望できる素晴らしいロケーションでした。

ザッシュんち:
Zash今日も元気にイタズラしまくってます。本日ついに壁を天井まで上る[E:sweat01]